【未経験・初心者エンジニア向け】オススメの資格5選を調べてみた
資格を取得するメリットは?
入社の前後、「これからITエンジニアとして頑張るぞ」と意気込むものの、なにから始めればいいのか…と悩む方は少なくないかと思います。 そんな方にお勧めなのが、「資格取得」です。 「資格の勉強って現場で活きるの?」という声もちらほら聞きますが、資格取得やそのための勉強をすることによって
- ・周囲の人に自分のスキルを見える化しやすくなる
- ・資格取得過程で見聞きする単語によって現場での話の理解度が上がる
- ・会社によっては報奨金や資格手当を備えている
というメリットがあります。
「この人はこんな仕事をできます!」という情報を可視化するのは難しいものですが、資格を取得すればその内容をある程度理解している証明にもなり、新しいことにチャレンジできる可能性、つまり「キャリアアップ」への道にも繋がります。 また、専門用語も多い業界なので、仕事中に聞いたこともない単語が飛び交っていると、もはや呪文のようで聞き取るだけで精一杯…なんてことにもなりかねません。新人のうちはいつ使うかわからない知識でも「聞いたことがある」「なんとなく知っている」は大きなアドバンテージになります。
K
でも、なにから勉強すれば…?
せっかく取るなら、今後使える資格を取りたいですよね。 今回はエンジニア歴3年目を迎える筆者目線で、資格の種類や難易度についてと、「これを取っておけば役に立つ」という初心者おすすめの資格を5つ調べてみたのでご紹介したいと思います。
資格の種類や難易度をおさえておこう
IT系の資格には
- ・国家資格
- ・ベンダー資格
- ・ベンダーニュートラル資格
の3種類があります。
- ■国家資格
国家資格はその名の通り国(経済産業省)が所管する「IPA」という機構が主催する資格です。 国家資格の特徴として、有効期限がなく(更新が必要なく)受験料が安いという特徴があり、認知度も高いものが多いのでまずは国家資格の取得を目指してもよいでしょう。
- ■ベンダー資格
ベンダー資格とはベンダー(事業者)、つまりIT業界でいうとCISCOやOracle社などの民間企業が主催する資格です。 該当の企業製品に関する詳細な知識が学べるため、現場で使用している製品とマッチすると即戦力になれる可能性がありますが、製品に依存した知識となるため製品の入れ替えなどで学びなおしが必要になる可能性もあります。
- ■ベンダーニュートラル資格
ベンダーニュートラル資格とは、特定のベンダー(事業者)ではなく、業界団体やNPO法人などの民間企業が主催する資格です。 民間資格ではあるものの、特定の製品に特化したベンダー資格に比べて汎用的な知識が多く応用が可能な場合も多いため活躍の場が限定されないメリットがあります。
そして、これらの資格には資格の種類や難易度を11種類7段階に区分した、IPAが管理する「ITSS」という基準があります。 この7段階の難易度は大きく
- ・エントリーレベル
- ・ミドルレベル
- ・ハイレベル
の3つにレベル分けされており、未経験エンジニアや初心者がまず目指したいのが「エントリーレベル」になります。
未経験者・初心者にオススメの資格5選

前置きが長くなりましたが、資格についてなんとなくの全体像を頭に入れたところで、今回はそのエントリーレベルの資格5選をご紹介したいと思います。
まずはここから!未経験エンジニアにオススメの資格

エンジニアかどうかにかかわらず、社会人としてのITに関する基礎知識を学ぶことができる資格です。技術面というよりは、リテラシーの向上やIT技術を知識として利活用したい人向けの試験内容です。
ハードルも高くない試験なので、専門用語に少し苦手意識のある人や、社会人として押さえておきたい汎用的なITの知識を習得したい場合にも向いている資格といえます。 個人的にはITパスポートで勉強したことが実務に活きるというよりは、その後の勉強における専門用語への心理的負担が下がっているなという実感があるので、準備運動的に取得するのもオススメかもしれません。
業界人としての知識を広げる資格

「エンジニアとして」のIT技術の知識利用やプログラミングに関する考え方の理解が求められる資格です。試験内容も、システムの企画・要件定義、設計・開発・運用に関しての業務、つまり実際にシステムなどを作る現場で活躍が求められる人向けになっています。
エンジニアとして業界に特化した知識を学びたいと考えている人や、エンジニアとして実践経験を積み始めた人にもおすすめの資格です。 実際に筆者の身近でも取得した人がいるのですが、資格勉強で得た知識をもとに話し合いの場などで根拠のある話の進め方をしているのを見かけて、こういった何気ない場で根拠ある知識を使えることは説得力が増して一目置かれる存在になれると思いました。
業務に必須のDB関連資格

世界的にシェアの大きいOracle Databaseに関する資格です。
難易度は易しいものから順にBronze、Silver、Gold、Platinumと区分が分けられていて、受験はBronzeまたはSilverからのみ可能です(GoldはSilver合格、PlatinumはGold合格が試験の前提条件となっています)。 ITエンジニアとして、データベースの操作が必要になる場面は多かれ少なかれ必ずと言っていいほどあります。Oracle Masterの試験では、DB(Data Base)操作に必要なSQLの基礎知識も身に着けることができます。今回ご紹介するSilverはITSSレベル2の難易度に区分けされている資格ですが、未経験者にとってはOracle Databaseの基礎知識から学ぶ必要があるため難しい資格となるかもしれません。もしハードルが高いと感じる場合はBronzeから挑戦してみるのもよいでしょう。 製造でもテストでもどの工程でも、エンジニアとしてDBに触れない日はないのではないかというくらい日々触れるもので、日に日に重要さを実感するのがDB関連の知識です。資格取得まで至らなくとも、勉強しておけば使える場面がたくさんあると感じます。
現場で活きる言語の資格

Java ProgrammerはJava言語のプログラミングスキルを証明するための試験です。
難易度はBronze、Silver、Goldと区分が分けられていて、受験はBronzeまたはSilverからのみ可能です。(Goldの受験は、Silverの合格が必須条件) 今回ご紹介するSilverはITSSレベル1に相当する難易度で、上級者の指導の下で開発作業が行えるレベルであることを示すことができる資格です。 ですが、未経験者にとっては基本的な文法から「Javaといえば」なオブジェクト指向の理解など、言語についての幅広い知識が求められるため難易度は高く感じる試験になるかと思います。 今回、現場で使用頻度の高いJava言語の資格をご紹介しましたが、すでに現場で使用している言語がわかっている場合は、各言語に資格が用意されている場合が多いので調べてみましょう。いずれにしても、言語への知識が必須だなとひしひし感じている今日この頃です。
組織の財産を守るセキュリティに関する知識

情報セキュリティマネジメント試験とは、情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から継続的に組織を守るための基本的なスキルを認定する試験です。
個人情報をはじめとする情報管理にかかわる方はもちろん、IPAがITパスポートの次に受験する試験としてもオススメしている試験です。 開発に携わった際にも、セキュリティの確保はとても重要視されていました。情報社会とセキュリティの確保は切り離せないので、エンジニアとして持っていて損のない知識だと思います。
さいごに
ここまで、経験浅めのエンジニア目線で初心者におすすめの資格を5つ紹介してきました。
とはいえ、未経験だけでなく微経験エンジニアにとっても資格取得は大変なもので、キャリアアップを応援してくれる周囲の環境も大切になってきます。 弊社ネクストフロントでは、資格手当という形で頑張る社員を応援する制度が用意されています。 エンジニアとして頑張りたいあなた、ネクストフロントで一緒に頑張りませんか?
K
よき、エンジニアライフを!!
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執筆者
K
ネクストフロント入社歴3年目となった「K」は、現在"中堅"となるべくシステムエンジニアとして日々奮闘中。 ほぼ未経験での入社から、ちょっぴり成長した「微経験」の目線で記事を発信していきます!